A工事B工事C工事の記事

A工事B工事C工事

この言葉、商業施設に店を出さない限りあまり聞かない言葉だと思います。
また、このブログのアクセスもこの記事に多いので加筆して紹介します。

店舗の工事には、A工事、B工事、C工事と呼ばれる3つの工程工事があります。
A工事は大家さん側が行う工事で、新規に商業施設などでテナントとして入店する場合に関係する工事です。

B工事は店舗のインフラ部分の工事で出店する側が費用を負担して、大家側の業者が行う工事。主に給排水、受電関係、給排気、防水などの工事で、設備部分を多く占める工事です。工事金額に占める割合も大きな部分。
基本的に所有権はお金を出す出店者にあるのですが、要は持ち出せないものが多いので掛け捨てみたいなものです。

C工事は出店者側が行う工事で内装、厨房、什器、ファサードなど、所有権も出店者にあります。

ただし、大家さんにより、このABCの工事区分はかなり変わります。
工事区分については、新築で入店する場合には工事区分表によりテナント一律条件が掲示されますが、居抜きの場合はその限りでありません。
つまり、家賃や保証金と連動して工事区分の交渉もできるのです。

この交渉により、初期投資の出店費用も変わるということ。
特にB工事は大きな物件になるほど大家側の大手指定業者が入りますので、町場の飲食店のように気軽に相見積もりも取りにくいというネックもあります。

物件を借りる際には、保証金と家賃の交渉は皆さん行いますが、A工事とB工事C工事の区分の交渉はあまりやられていません。というか、ほとんど大家さん側のいいなりではないでしょうか?

先日も、ある物件の工事見積もりの交渉をしていて、電源の幹線引き込み料金が50万ほどかかっていました。オール電化厨房にしたために、既設の電気容量が足りずに追加で引き込みをしないといけないとのこと。でも、この50万の投資は出店者の所有権ではなく、大家さん側の所有権です。退店時にもちだすこともできないですよね。さんざん交渉の末、A工事にいれてもらうことになりました。

細かいことですが、C工事の壁塗装も案外見落としがちです。
塗装工事○○?で○○円と見積もりされてますが、見積もり時は大まかな図面をもとに積算されてます。これに冷蔵庫や機器を設置していくと塗装の必要がない部分もでてきます。ですから、塗装の必要な箇所を図面上で指示して再計算してもらうことで塗装代金も安くあがります。

また、居抜きで入る場合、工事の仮囲いが必要な場合の設置費用や撤去費用の交渉も忘れずに。営業中の案件に引き継いで入る場合などは折半するのが通例です。

資材が高騰している環境ではなかなか値引き交渉も難しいですが、小さな箇所の積み上げで粘り強く、細かく交渉することが大切だと思います。

商業施設への新規出店などお考えの場合、ぜひ一度ご相談下さい。